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前身作からの沿革

本作の歴史は、2001年に発売されたMicrosoft Train Simulator(MSTS)にまで遡ります。

Microsoft Train Simulator

Microsoft Train Simulator(MSTS)は、2001年に発売されました。

基本的なコンセプトは現行のTSとほぼ同じで、主に実在路線を3D空間上に再現し、運行アクティビティと呼ばれるシナリオに沿って列車を運転するというものでしした。収録路線はアメリカが2路線(北東回廊とマリアス峠)、ヨーロッパが2路線(イギリスとオーストリア)、そして日本が2路線(小田急と肥薩線)というものでした。発売はその名の通りマイクロソフトが行っていましたが、収録されるコンテンツの制作はイギリスのKuju 社が行っていました。

Flight Simulatorと同様に、有料無料を問わずサードパーティー製のアドオンが追加できるのが特徴で、ある程度の知識があればコンテンツを自作することも出来ました。収録路線しか運転できないこれまでの作品と違い、「うちの国の鉄道がない」と思えば、「これなら作れるじゃないか、作ろう!」という事が可能になったのです。その結果、欧米を中心とした世界中に列車運転シミュレーションゲームというジャンルが広がることになり、世界各地にファンコミュニティサイトが開設されたのです。

2003年には同じ体制のもとMSTS2が発売される予定で開発が進められていましたが、諸般の事情により取り止めになってしまいました。欧米に加えて日本からも西武秩父線(もしくは秩父鉄道)も収録予定だったそうです。

日本からも2社がアドオンを発売していましたが、その日本ではユーザーのコミュニティが根付かなかった印象があります。日本では国産の音楽館のTSや電車でGO!、BVEやRailSimといった作品にユーザーが集中し、MSTSから広まった世界的な潮流からは取り残されてしまったように思えます。作品はともかくゲームこのジャンルを総括できるコミュニティ自体も見かけませんし、国外の鉄道シムは作品名さえ知らない人が多そうです。

Rail SimulatorとRailWorks

その後、Kujuは販売元としてエレクトロニック・アーツを迎え入れ、2007年に欧州で「Rail Simulator」を発売しました。イギリスとドイツの路線を収録、翌年にはアメリカの路線を含めた北米版が北アメリカで発売されました。しかしRSの売れ行きが良くなく、メンバーはKujuを離れて独立し、新たに「Railsimulator.com」を設立しています。日本では既に知名度が薄れていたせいか、路線の収録も発売もされず。残念。

2009年、今のTSの直接の源流となるRaiWorksが発売されました。Steamでの販売に対応し、各種更新も全てSteamで行うようになっています。自社製の路線や車両のアドオンもダウンロードコンテンツとして提供されており、サードパーティー製のアドオンも新たに入っています。世界中からダウンロード購入できるようになったことで、日本での知名度も再び上昇している印象を感じます。

再びTrain Simulatorへ

2012年リリーズのTS2013はRailWorksのアプデではありますが、ここで「RailWorks」の名は消え、「Train Simulator」に移行しました。もっとも中身はRailWorksのアプグレ版でありますが。

2013年12月にRSCは「Dovetail Games」と社名変更、鉄道シム以外にもMicrosoft Flight Simulator Xの販売権獲得や釣りシミュレーションゲーム「Euro Fishing」の開発など、多方面に展開するようになりました。

2014年には次世代TSにUE4エンジンを入れると発表。しかし2015と2016ではエンジンは変わらず。その後、2016年にWindows10アプリおよびXbox OneアプリとしてUE4版TSがリリースされるとのこと。

次世代鉄道シムの世界

2016年、長い沈黙を経てUnrealEngine4を用いた新しい鉄道シムを発表。タイトルは「Train Sim World」となりました。発売は2017年3月16日。現時点ではWindowsの64bit専用となります。