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ECML London - Peterborough
2014/11/07 開設 - 2017/03/31 更新
イギリスの東海岸を南北に結ぶ主要幹線である東海岸本線の中から、ロンドン-ピーターバラ間を結ぶ75マイル(120km)が再現されました。時代設定は現代です。
2013年12月5日に単独DLCとして発売、翌2014年9月配信のTrain Simulator 2015の標準収録路線にもなっています。
路線概要
東海岸本線はイギリスで最も利用者の多い路線1つであり、高速列車、通勤近郊列車、貨物列車が多数行き交う大幹線として機能しています。イングランドの首都ロンドンとスコットランドのエディンバラ間435kmを東海岸経由で結ぶ路線で、途中ピーターバラ、ドンカスター、ヨーク、ダーリントン、ニューカッスルを経由します。
平地が多く線形が良いことから、最高速度は125マイル(201km/h)での運転が可能となっています。1980年代まで非電化でしたが、南方より順次電化が進められていきました。
車両は中近距離輸送向けの電車365形、高速列車HSTの43形と客車が入っています。TS2015では無料アップデートで日立製801形が追加されました。
紹介と感想
発売
アドオンは2013年12月5日に発売されました。東海岸本線のアドオンは1970年代のニューカッスル・ヨーク間に続いて2例目。今回は現代の時代設定です。
ロンドンのターミナル駅の1つであるキングス・クロス駅。駅名を聞いて何よりも先にJ.K.ローリングの小説『ハリー・ポッター』シリーズが思い浮かびました。この駅は9 3/4番線からは「ホグワーツ特急」が発着するわけで、そのイメージと重ね合わせました。壁の向こうには何もありませんでしたが。
夏セールで入手
2015年の夏セールの終わりに入手。321形電車とのツインパック狙いでした。少し現代的な吊り掛け電車、かつ架線集電の電車で体感したかったのです。
吊り掛け駆動特有の唸るような走行音を楽しめます・・・が、レビューは不評意見が多く、肝心の音も実車とかけ離れているという事実。定価購入は勧められなさそうです。
HSTは2000年代後半の更新工事後、East coast社の塗装が入っています。許諾の関係でロゴマークなしですが、雰囲気は上々です。時速125マイル(201km/h)で爆走できるのは非常に運転の楽しみがありますね。
一方、365形は466形と同じく音関係の気になる点まで流用しており、走行音が全体的に小さいです。明らかに周辺の環境音が方が大きいのでは、というくらいに走行音が目立ちません。実車の映像ではそうでもないのに。
この路線アドオンには、アレクサンドラからスティーブニッジまでの別線としてハートフォード別線の配線が再現されています。配線だけが。線路と最低限の地形だけでプラットホームさえ無いという殺風景。トンネル区間も穴さえ開けられず。いかにも作りかけでさっぱりしてました。いつか充実する日が来るのでしょうか。
TS2015で収録
2014年7月の発表で、Train Simulator 2015の付属路線のこのアドオンの収録が発表されました。そしてその目玉は、日立の801形電車でした。
ファースト・キャピタル・コネクト社は2014年9月15日に営業権契約が満了、ゴヴィア社傘下の運行会社へ移行しました。TS2015配信の3日前という絶妙なタイミングでした。
日立の801形電車
TSに収録されているのは、電車の801形です。TS2015で標準収録となっているほか、TS2014からの更新の際に既存のユーザー全員に無料で配布されました。TS2012のHitachi Super Express、TS2014の395形に続く日立製車両であり、改めて日立製作所との関係の強さを感じ取れます。
実車は2018年より運行開始予定ですが、TS2015では早々とその走りを楽しめます。モデルも日立の完全協力とのことなので、非常に精細です。音は395形と同じで納得なのですが、警笛の音が1種類だけになっていました。修正は可能なのかしら?
車両紹介
365形は1990年登場のイギリス国鉄の近郊電車。架空電車線方式の交流電車で、東海岸本線を中心に活躍しています。民営化後には乗務員室に冷房を設置し、前面形状も変化しました。塗装はファースト・キャピタル・コネクト。
HSTは「インターシティー125」として1978年に登場したディーゼル高速列車。最高時速125マイル(201km/h)でイギリスの主要幹線を駆け抜けます。
801形は2018年より運転開始予定の日立製作所製高速電車。従来のHST、IC225の置き換えを目的として電気・ディーゼル両用の800形とともに東海岸本線とグレート・ウェスタン本線に投入されます。
アドオン紹介
321形は1980年代登場の通勤・近郊型電車。足回りは吊り掛け駆動。車体はMark3客車がベースです。外観は全面非貫通、側面は2扉。前面形状は東武50000系にも見えます。塗装はFirst Capital Connect。
91形は東海岸本線の電化で登場した「インターシティー225」の電気機関車。最高速度は設計225km/h、営業は200km/hです。マーク4客車と組み、制御荷物車からの運転も可能です。イギリス国鉄時代のIntercity swallow塗装を収録。