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作品紹介

このページでは、RailWorksからTrain Simulatorにかけての歴史について詳しく解説します。以前解説していた概要については「Train Simulatorでできること」のページとして独立しました。

作品概要

Train Simulatorとは、イギリスに拠点を置くDovetail Games社が開発したWindows用の3D列車運転シミュレーションゲームです。

2007年発売のRail Simulatorの後継作品として、2009年にRailWorksの名称で発売。以降、年一度の更新と改名を続けており、2016年9月15日以降は現行名称は「Train Simulator 2017」となっています。タイトル変更前からコンテンツは引き継がれるため、買い直す必要はありません。

発売当初の「RailWorks」の名称はほぼ「Train Simulator」に移行し、日本の音楽館の同名作品を扱う予定もないので、単に「Train Simulator」といえばこのDovetail Games製作品を指すことにします。

タイトル 提供開始日
RailWorks 2009/06/12
RailWorks 2: Train Simulator 2010/10/18
RailWorks 3: Train Simulator 2012 2011/09/23
Train Simulator 2013 2012/09/20
Train Simulator 2014 2013/09/26
Train Simulator 2015 2014/09/18
Train Simulator 2016 2015/09/17
Train Simulator 2017 2016/09/15

拡張性

Train Simulatorは、路線や車両を追加可能で、公式ダウンロードコンテンツとしても多数の路線と車両が配信されています。ユーザーによる制作もでき、有料無料を問わず多数のコンテンツが存在します。

開発拠点がイギリスにある故に、公式ではイギリス、欧州大陸や北米が中心ですが、路線や車両はアドオンとして追加や自作が可能なので、世界中あらゆる国の鉄道ファンに親しまれています。もちろん日本の鉄道の再現も不可能ではありません。

言語は英語、ドイツ語を含む欧州7ヶ国語のみ。付属ツールを使い言語ファイル作成、差し替え等で多言語の追加ができます。アジア圏では中国語や韓国語は事例あり。日本語は2017年に入って当サイト内で公開に漕ぎ着けました。

他作品との比較

日本で列車を運転するシミュレーションゲームというと、多くの方は電車でGO!、音楽館のTrain Simulator、フリーソフトのBVE trainsimが思い浮かぶでしょう。

日本の鉄道シムは旅客列車、とりわけ電車の運転が重視されていますが、欧米の鉄道シムは機関車の運転を重視し、なおかつ旅客だけでなく貨物列車の運転もごく普通に楽しめます。車外からの視点やポイントの切替もでき、車両の入換作業もできます。

作品の歴史

Microsoft Train Simulator

本作の歴史は、2001年に発売されたMicrosoft Train Simulator(MSTS)にまで遡ります。

基本的なコンセプトは現行のTSとほぼ同じで、主に実在路線を3D空間上に再現し、運行アクティビティと呼ばれるシナリオに沿って列車を運転するというものでしした。収録路線はアメリカが2路線(北東回廊とマリアス峠)、ヨーロッパが2路線(イギリスとオーストリア)、そして日本が2路線(小田急と肥薩線)というものでした。発売はその名の通りマイクロソフトが行っていましたが、収録されるコンテンツの制作はイギリスのKuju 社が行っていました。

Flight Simulatorと同様に、有料無料を問わずサードパーティー製のアドオンが追加できるのが特徴で、ある程度の知識があればコンテンツを自作することも出来ました。収録路線しか運転できないこれまでの作品と違い、「うちの国の鉄道がない」と思えば、「これなら作れるじゃないか、作ろう!」という事が可能になったのです。その結果、欧米を中心とした世界中に列車運転シミュレーションゲームというジャンルが広がることになり、世界各地にファンコミュニティサイトが開設されたのです。

2003年には同じ体制のもとMSTS2が発売される予定で開発が進められていましたが、諸般の事情により取り止めになってしまいました。欧米に加えて日本からも西武秩父線(もしくは秩父鉄道)も収録予定だったそうです。

日本からも2社がアドオンを発売していましたが、その日本ではユーザーのコミュニティが根付かなかった印象があります。日本では国産の音楽館のTSや電車でGO!、BVEやRailSimといった作品にユーザーが集中し、MSTSから広まった世界的な潮流からは取り残されてしまったように思えます。作品はともかくゲームこのジャンルを総括できるコミュニティ自体も見かけませんし、国外の鉄道シムは作品名さえ知らない人が多そうです。

Rail SimulatorとRailWorks

その後、Kujuは販売元としてエレクトロニック・アーツを迎え入れ、2007年に欧州で「Rail Simulator」を発売しました。イギリスとドイツの路線を収録、翌年にはアメリカの路線を含めた北米版が北アメリカで発売されました。しかしRSの売れ行きが良くなく、メンバーはKujuを離れて独立し、新たに「Railsimulator.com」を設立しています。日本では既に知名度が薄れていたせいか、路線の収録も発売もされず。残念。

2009年、今のTSの直接の源流となるRaiWorksが発売されました。Steamでの販売に対応し、各種更新も全てSteamで行うようになっています。自社製の路線や車両のアドオンもダウンロードコンテンツとして提供されており、サードパーティー製のアドオンも新たに入っています。世界中からダウンロード購入できるようになったことで、日本での知名度も再び上昇している印象を感じます。

再びTrain Simulatorへ

2012年リリーズのTS2013はRailWorksのアプデではありますが、ここで「RailWorks」の名は消え、「Train Simulator」に移行しました。もっとも中身はRailWorksのアプグレ版でありますが。

2013年12月にRSCは「Dovetail Games」と社名変更、鉄道シム以外にもMicrosoft Flight Simulator Xの販売権獲得や釣りシミュレーションゲーム「Euro Fishing」の開発など、多方面に展開するようになりました。

2014年には次世代TSにUE4エンジンを入れると発表。しかし2015と2016ではエンジンは変わらず。その後、2016年にWindows10アプリおよびXbox OneアプリとしてUE4版TSがリリースされるとのこと。

次世代鉄道シムの世界

2016年、長い沈黙を経てUnrealEngine4を用いた新しい鉄道シムを発表。タイトルは「Train Sim World」となりました。発売は2017年3月16日。現時点ではWindowsの64bit専用となります。