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Wakayama Sakurai Lines

2016/11/16 開設 - 2017/04/11 更新

Wakayama Sakurai Lines

中国のUnion Workshopより、奈良県の和歌山線と桜井線を再現したアドオンが登場しました。2016年7月22日にSteamでリリースされています。

路線概要

和歌山線は、奈良県の王寺駅を起点に高田、五条、和歌山県の橋本、粉河を経由して和歌山駅へ至る路線です。全線が単線で直流電化。王寺方面では大阪への通勤輸送を、それ以南では地域輸送を中心に担います。

桜井線は全線が奈良県で、奈良駅から天理、桜井を経由して高田を結びます。万葉まほろば線の愛称があります。

車両はJR西日本タイプの奈良電車区仕様の103系ウグイス色、和歌山・桜井線の主の105系が登場します。

Train SimulatorのSteamDLCとして、初の日本の実在路線となりました。架空の森鉄物語を含めると2路線目、Union Workshop製のSteamDLCとしては森鉄、中国の上海リニアに続いて3作目となります。

紹介と感想

発表から発売まで

2016年6月9日、Train Simulatorの公式サイトの記事に、日本の103系電車の写真が現れました(記事)。

画像の103系は川越線でしたが、記事の趣旨は「Union Workshopが日本の路線を作ってSteamで出すよ。路線は和歌山線と桜井線で103系を入れるよ」と言うものでした。アドオンに入る103系は、川越線と同じウグイス色ですが、JR西日本の大和路線や奈良線で活躍する103系なのでした。

UWSは103系も作っており、どの路線に来るのかが気になっていました。一方、和歌山線と桜井線は歴史的建造物で有名な奈良県を走るローカル線なので、日本の印象や単線で作りやすいだろうという手軽さから作れそう、出そうだと個人的に思っていました。これが確信に変わったわけです。

発売までに情報も次々公開され、区間は高田から桜井と五条まで、AIのみで運転できないけど105系も入るといったことが明らかになっていきます。

奈良盆地の田園風景、歴史的建造物の存在感、吉野の山岳地帯の峠越え。この2路線には日本自体の印象や魅力も凝縮されている。そんな気がします。

発売後

2016年7月22日、Steamにて定価3,980円で発売。最初は少し価格で迷いましたが、数日経って定価での入手を決意しました。ただ運転するだけでなく、MODを作って楽しみの幅を広げる。その思いを重視しました。

路線は和歌山線・桜井線ともに全線は再現されず、両線が接続する高田駅以南の一部区間のみとなりました。再現区間の距離は合計で約35kmとなります。

保安装置も飾りでなく、日本式ATSの挙動を再現。キャリアシナリオではスクリプトで車内放送を流せるなど、風景の緻密さよりはギミックを重視。JR西日本が導入した運転支援モニタも運転席に設置。

JRマークは許諾の関係から車両・駅名標ともに省略、駅舎も「UR」(おそらくUnionの略)と表記。だったらリペイントでJRマークを付けて差し替えよう。そうすれば更に楽しみが深まり、製作技術も強化できる。

こうして作ったJRマークの差し替えMODは、2016年の8月末に公開することが出来ました。他の気になる要素も、MODで少しずつ手を加えています。

不満点としては、全体的に重い点でしょうか。オブジェクトの密度が濃いのか、光源の処理が致命的に重いのか。とはいえ低スペックのPCだと設定を下げれば十分に動くでしょうか。

路線概況

路線エディタで出現するマップの原点座標は、北緯34.5162度 東経135.745度の地点(Google/別窓)。和歌山線と桜井線が合流する高田駅に置かれていますね。

北宇智駅は今の棒線駅とせず、スイッチバックが再現されています。でも線路配線はポイントの分岐が極端に緩かったり急だったりと微妙な点も。桜だけに桜の木が植わる桜井駅、洒落っ気はあります。

車両

車種の選定

大和路線や奈良線でおなじみの緑の103系ですが、本アドオンでは和歌山線へも足を伸ばしています。日本に住む日本人の視点からすればここは221系だろとの意見も間違いなく出るでしょうが、日本の文化的要素の多い実在路線の足がかりとしてこの路線を、日本の代表的通勤電車として103系を選んだのは悪くない判断だったと言えましょう。

和歌山線と桜井線の主、105系は当初はAIのみで運転不可。これには国内外ともに落胆した人も多かったようです。しかし、2016年11月29日のアドオン更新で運転可能な105系が追加され、路線の雰囲気を十二分に堪能できるようになりました。完璧ではないですが、十分に充実です。

日本国内のプレイヤーからは一定の反応はありましたが、路線延伸や車両作成の動きは少ない模様。この路線で221系や201系・117系を、更に一昔前のDE10形機関車で50系客車を牽いてみたい。そんな思いを、いつか叶えたいです。

103系
103系
105系
105系

再現要素

103系の方は、戸袋窓のない低運転台の西日本仕様が作りこまれているのは嬉しい。西日本の未更新103系ではおなじみのスタイルです。もっとも、今は黒サッシの延命車が多く残ってるので、これとそっくりな編成はかなり希少かもしれません。

気になるのは本来の路線の主力である105系。戸袋窓があるのは大丈夫だけれど、編成の両側がクハの顔だったり、集中クーラーしか居なかったり、そもそもユニット窓だったり。もうちょっと105系の方も検証して力を入れてほしかったな、と思ったりします。

運転台や車内などの作り込みは上々です。許諾の関係でJRマークはないですが、アドオン開発元の名称や架空の広告がある種の雰囲気を盛り上げてくれます。

音関係は確かに103系っぽいですが、それらしい音しか出ずなんだか物足りないです。105系も完全に103系側と同じです。そんなわけで、実車の103系の音を収録できる環境を活かし、和田岬線や加古川線、更に素材を求めて本場の奈良線、そして「聖地」の和歌山線、桜井線で105系も合わせて収録を敢行しました。その成果はYouTubeに投稿してあります。

自作MOD

公開済み

成果物はMOD公開ページにあります。

製作段階

103系と105系の音声強化MODの現況は、YouTubeに投稿してあります。まずは103系。

続いて105系。マッピングの都合でJRマークの貼り付けがおかしいのはご容赦を。

音源が揃い次第、公開する予定です。

作りたいもの